八幡の誇り ~八幡堀2009春 [近江を撮る]
春眠暁を覚えず
おはようございます。
うたた寝どころか、爆睡状態からようやく目覚めました。
この大不況。仕事があるのは幸せな事なんでしょうけど、毎週のように休日出勤で29日も当たり前のように出勤です。
死ぬか生きるか、ギリギリです。
死ぬか生きるか、と言えばテレビがヤバイです。画像がしょっちゅう乱れます。
まだ給付金もらってないのにどうしよう・・・
本題に・・・
天正13年(1585年)豊臣秀吉の甥である秀次は近江国の八幡山に城を築き、周囲に堀を作ります。
城の防御の為の役割もありましたが、城下町を発展させる意図もありました。
当時、物資の運搬には舟が利用されていましたが、京の都への行き来にこの堀に立ち寄らせて
人、物、金がこの地に集まるようにしたのです。
豊臣家滅亡後もこの地は繁栄し、多くの近江商人を生みました。
時代は流れ高度経済成長を迎えると、堀は生活廃水を流す川に成り果てていました。
水面には草が生い茂り、川底は人の背丈ほどもヘドロが溜まり、腐臭が漂う有様。
国は堀の埋め立てを決定します。
しかし、町の有志が立ち上がります。
「自分たちがここに住んでいるのは、先祖がこの堀を作ってくれたおかげではないのか?それを汚いからと言って埋めてしまってよいのか?」
少人数の有志による清掃活動が始まりました。
しかしその活動は国の決定に対し、ほんのささやかな抵抗にしかならず、作業は遅々として進みません。
想像を絶するヘドロ、ゴミとの戦いだけではなく、清掃活動に対し罵声を浴びせる人や、わざわざゴミを見えるように捨てていく人とも戦わなくてはなりませんでした。
それでも彼等は信念を貫き、作業を続けます。
やがて変化が出てきます。
作業をする人達に差し入れをする人や、ヘドロをすくう為に重機を貸し出す企業が出てきました。
清掃作業に参加する人も次第に増えていきます。
ついには埋め立て推進の立場である市の職員までもが、一個人として作業に参加するまでに発展していきました。
小さな波は大きなうねりとなって、堀は綺麗になっていきます。
国は堀の埋め立て中止を決定します。
かつて町の恥部であった場所は見事に生まれ変わり、今では四季を通じたくさんの観光客が訪れる町を代表する場所となりました。
水の郷100選、蘇る水100選、重要文化的景観等に選ばれ、たくさんの人を和ませてくれます。
人の力って、凄いですね。
2009.4.5 滋賀県近江八幡市 八幡堀にて (桜 5~7分咲)
読めそうで読めない? 『馬酔木』 [近江を撮る]
この記事をアップすると、ネタ切れでございます。
桜の開花まで、お暇を頂きます。
長浜の中心にある大きな寺、大通寺。
長浜御坊とも呼ばれ、市民からは「御坊さん」と呼ばれています。
その歴史は古く、数々の重要文化財が収められています。
いくつもの部屋があるのですが、部屋毎に違う襖絵の素晴らしさには言葉を失います。
蘭亭と呼ばれる来賓用の部屋には、幽霊画で有名な円山応挙の襖絵がありますが、もちろん幽霊の絵ではありません。
この大通寺、毎年2月初旬から4月中旬まで鉢に植えられた「馬酔木」が境内に展示されます。
丹念に育てられた馬酔木は、春が近づくとスズランに似た小振りな花を咲かせます。
中には樹齢200年というものまであるので、一見の価値はあります。
この馬酔木の花には、白、ピンク、紅の3色があります。
実はこの馬酔木、葉や枝には毒が含まれています。
奈良公園や春日大社には、鹿が入っては困る場所に馬酔木が植えられています。
鹿は有毒な馬酔木に近づかないので、大事な場所が守られるという訳ですね。
有毒なので、馬が食べると酔った感じになる事から「馬酔木」と名付けられました。
似たような構図ばかりでお恥ずかしい限りです・・・
控えめでおしとやかな感じの花で、心が癒されます。初めて近くで見ましたが、気に入ってしまいました。
さて、「馬酔木」
あなたは何と読みましたか?普通は読めませんよね^^;
答えは 「あせび」 です。
東風吹かば・・・ [近江を撮る]
写真を趣味にして1年以上が経過しましたが、未だ写真の何たるかがわかっておりません。
改めて自分の撮った写真を見ると状況説明的なものばかりで、何かを表現する作品のような写真には程遠い、遠すぎて恥ずかしくなってきます。
「写真が趣味です」ともう少し大きな声で言えるようにしたい。これが今年度の目標であります。
こ ち
東風吹かば
匂おこせよ 梅の花
あるじ
主人なしとて 春を忘るな
北野天満宮に祀られている菅原道真が京の都から大宰府へと左遷される際に詠んだ有名な句です。
季節も春に移りつつあり桜の話題が出てきましたが、久しぶりの晴天に恵まれたこの日、梅を題材に『作品』を撮りに行って参りました。
彦根城では梅はまだちらほらでしたが、ここ長浜城は見頃を迎えています。
写真の腕が未熟な為、加工ソフトのお世話になっております・・・
桜もいいけど、梅の控えめな所もいいですね。
ゆるゆる・・・ [近江を撮る]
彦根城の天守まで登り、琵琶湖や城下をのんびり、まったりと眺めておりました。
あぁ・・・イッツ ア ホリデー
ぬ?・・・・・・・・何やら天守前が騒がしい。
人がせっかく気の緩んだ人には見せられない顔で、のほほんとしてるのに何事か?!
お・・・おぉ~ ダッシュ!-=≡ヘ(* - -)ノ
それでは御登場頂きましょう!
ゆるキャラの頂点に君臨する・・・
もち
ご存知、ひこにゃんでございます。
相変わらず凄まじい人気です。
なんか・・・頭の質感が以前と違うような・・・
・・・・・・・・・気のせいですね!
ひこにゃんが出ている時は他の場所はこんな感じでガラーンとしてます。
寂しすぎる・・・
この他にも玄宮園や井伊直弼が生まれた楽々園にも足を運び、完全に膝がガクガク状態になりました。
話は変わりますが、江戸時代の交通手段といえば馬ですね。
その馬を飼っていた場所、馬屋も公開されていました。
現存する馬屋は大変貴重だ、との事です。
奥の馬は模型です。(当たり前ですが)
でも入って最初に見た時はマジでびっくりしましたよ・・・
馬屋の横の梅が一番よく咲いてました。やっと梅を見た気がしましたよ。
ここで城を後にして帰ろうかと思ったんですが、ここまで来たら「戦国丸」(戦国グッズショップ)にちょっと寄ってみようと思いまして・・・
崩壊寸前の膝に鞭打って、徒歩で約15分・・・膝がかなりヤバい状態です・・・
え?何故徒歩かって?
駐車料金節約の為に決まってんでしょー!
店の近くまで行くと・・・
あ・・・・・・・・・・・・・
みつにゃん・・・
カメラを向けると「よくぞ参った」って感じで手を振って頂きました。
こんなオヤジにまでお声を掛けてくださるとは、身に余る光栄でございます。
そして
おおたにゃんぶ
三成公と共に関ヶ原で戦った、大谷吉継の生まれ変わりと言われてます。
にゃんぶもみつにゃん同様、愛想良くしてくれました。目を患っているのにかたじけのう御座います。
そして
あれ・・・・・・・・・愛想良くない・・・・
素通り・・・・・・さすが、さこにゃんと言うべきか・・・
何やら軍議を始める3匹
どうもこの日、戦国丸ではイベントがあったらしく店内には多くの人で賑わってました。
(9:1で女性の割合が多いです)
と言う訳で、かなり疲れてしまいましたが、いったい俺はこの日、何を撮りに行ったんでしょうか・・・
梅と城と・・・ [近江を撮る]
冬の寒さも和らいで、吹く風に春を感じるようになってきました。
桜の季節も近づいてきましたが、その前に梅を撮っておこうと思い、彦根城まで行ってきたッス
でもでもで~も~ 梅はまだつぼみ状態が多く、咲いてても3~4分咲きってとこでした・・・
でもめげずに三脚担いで撮ってきました。
天秤櫓・・・元々は長浜城の大手門にあったものを移築したものです。
今は特別にこの天秤櫓の内部も公開されています。(その他、西の丸、馬屋、佐和口多聞櫓も公開中)
敵の攻撃に耐える事ができるように工夫された壁等を見ることが出来ます。
天守前に咲く梅。水戸市から寄贈されたものです。
ここ彦根城には大手門に梅林があります。
一斉に咲けば壮観な眺めになるのが想像できる程、立派な梅林です。
上にあがるにしたがって梅の割合は少なくなり、桜の木が目立ち始めます。
殆どの城は山の上に建ってますので、眺めは最高です。
姫様、わかりますか?
手前の山が佐和山です。かつてここに石田三成公の居城、佐和山城があった所です。
梅の花を撮影に来たのに半月早かったようで、しばし風景を眺めながらぼんやり・・・
暖かいなぁ~・・・
平和だなぁ~・・・
と、その時であった!!
続く
SL北びわこ号 ~2009 冬~ [近江を撮る]
なんなんやろ、この暑さ・・・
確か今、2月やんね?明らかにおかしいね。
おかしいと言いつつ暖かい春が待ち遠しく、今から桜を撮るのが楽しみです。
え~・・・実は、2台目のカメラを購入しまして・・・
こいつなんですが・・・^^; わずか3センチ四方のおもちゃみたいなカメラです。
おもちゃみたい、っていうかおもちゃです。こういうのをトイカメラと呼びます。
このトイカメラ、通称ハリネズミカメラと言います。発売された当初、表面に貼られてるシールにハリネズミのイラストが描かれてた事が名称の由来です。
デジタルではなくフィルムを使用しますが、ちょっと特殊なフィルムを使います。
ポケットフィルムと言う110フィルム(ワンテン)を本体に装着するのです。
フィルムを装着するとこんな感じに・・・
ちょっとはカメラっぽくなったでしょうか?・・・なりませんね。
一応、ファインダーらしきものがありますが、当てになりません^^;
ノーファインダーで感覚で撮ります。
このフィルムは粒子が粗く、実に味のある、いわば昭和の写真が撮れます。
難点はフィルムの生産が今年の秋に終了する事と、現像、プリント代が高くつき、受け取りまでに時間がかかるという事。(お店に出してから、2週間くらいかかりました)
このカメラ以外にもトイカメラにはいろんな種類がありますが、普通で言えばトホホな写真が撮れて実に面白いんです。
デジタルは撮ったその場で結果がわかって便利なんですが、フィルムって現像、プリントが仕上がってこないと結果はわかりませんよね。その過程が楽しかったりするんですわ。
話は変わり、この冬も湖北にSLが走る季節となりました。
いい天気に恵まれ・・・っていうか普段なら雪景色なんですが、雪のかけらも見当たりません。
どこで撮ろうかと迷った挙句、近場で撮影する事を決定。
秋の時には撮影する人をあまり見なかったので、もうマンネリなんかな?と思ってましたが、いやいや・・・今日は非常に多かったですよ、撮り鉄さん達。
やはりSLは永遠の憧れ的存在です。
欲を言えば、もっと煙を吐いて欲しかったです。
次、機会があれば正面アップを狙いたいですね。
黄昏キャッツ [近江を撮る]
何気ない事で嫁と喧嘩になり、俺は家を飛び出した。(この時点で俺の負けなのだが・・・)
しっかりカメラを持って出た。
天気予報では夕方から雲が広がるとの事だったが、西の空には雲は少ししか無く、久しぶりにいい夕焼けが撮れるんじゃないかと琵琶湖へと車を走らせた。
お気に入りのポイントがあるので、そこに直行して三脚を取り出してカメラをセット・・・
しようと思ったら雲台がなぜか無い・・・確か玄関に置いたような・・・
仕方なく手持ちで撮影を始めたはいいが、あまりの寒さに一旦車に戻り夕焼け加減がいい感じになるまで待つ事にした。
お気に入りのポイントと言ったが、他の写真愛好家にとってもお気に入りのポイントであるらしく、人がどんどんやってきて、マイクロバスでやってくる団体まで現れた。
喧嘩をして気分を鎮めようと思って来たのに、これでは落ち着かないな。
そう思ってポイントを変える事にした。
車を走らせ公園まで。
吹きっさらしの湖岸には人はまばらで落ち着いて撮る事ができそうだった。
近くのヨットハーバーには釣り人が数人。(本当はここ釣り禁止)
魚を狙うのは釣り人だけではなく・・・
狙うのはバスかブルーギルか・・・(外来魚多いんです・・・)
ポイントを変えるため琵琶湖の岸に行くと・・・
野良発見!
しかも一匹じゃなく・・・
カメラを向ける俺を気にする事なく、三匹でじゃれ合う。
多分人に慣れてるんだろう。観光客が餌をやったりしてるのかもしれない。
夕焼けを撮りにきたつもりが、その事はすっかり忘れて猫撮影会になってしまったが、それはそれで良し。
三匹はひとしきり遊ぶとどこかへと去っていった。
寒い季節を物ともせず、ありのままに生きる姿に「不況」を理由にする人間のなんと弱い事か。
気まずさを抱えたまま家に帰ると、俺の好きなカレーの匂いがしていた。
紅葉名所 鶏足寺 [近江を撮る]
う~・・・さぶ!
世間は3連休ですか・・・3日も休んで体がなまりませんか?
のっけから嫌味ったらしく始まりましたが、日曜しか休みがありません。
しかも週に一回の休みでさえ、写真撮影の為にいつも通り早起きしてしまいます。
「じじい」とお呼び!!
さてさて・・・たぶん今年最後の紅葉撮影になると思いますが、今回は滋賀県の北部、木之本町にある「鶏足寺」(けいそくじ)に行ってまいりました。
車で近くまで行けず、山の麓の駐車場に停めて、歩いて15分くらいです。
まぁ・・・なんとも・・・・
素晴らしかったです・・・こんな所があったのか・・・って感じです。
寺の歴史は古く、奈良時代まで遡るとの事で・・・
戦国時代には浅井氏によって守られていました。
明治時代になって寺社の数を減らすような政策?があったらしく、ここも一時衰退しましたが最近になって有志によって元の景観が取り戻されたようです。
山の方に歩いていくと本堂がありますが、その参道には赤く染まった落ち葉でいっぱいです。
まるでレッドカーペット!ここを歩けば貴女もハリウッド女優!そして貴方はお笑い芸人に!
この時点で朝8時くらいだったのですが、結構人は多く、三脚持った初老の方々が目立ちましたね。
俺もその中の一人でした。・・・構わん!ジジイと呼べ!
こういった所は苔が多いですね。
苔と紅葉、まさに日本の情景そのもの!
あまりにも綺麗で我を忘れて撮ってたら、足元のぬかるみに気付かず・・・
ズズボ・・・
以降、泥靴での撮影を余儀なくされました。
皆さんも足元にはご用心くだされ・・・
赤く、黄色く染まった景色の中、まだ青い若造はとても目立ちます。
周りに染まらないその姿は人間の若者と同じように見えて・・・
君は君の決めた道を歩けばいい。
昨年、初めて一眼レフカメラを手にしましたが、こんなにも紅葉を意識した年はありませんでした。
それまで、紅葉といえば枯れ果てる寸前の最後のあがき、としか見てませんでしたからね。
たしかに古い葉が新しくなる為に、木から離れる前の一仕事って感じですが、自分自身もこの紅葉のように最後を迎えられたら・・・と思ってしまいました。
(たくさんの女の子に囲まれて死ぬのが夢です)
鶏足寺、まさに紅葉名所の名にふさわしい場所でした。
お勧めいたします。
紅葉名所 孤蓬庵 [近江を撮る]
今日は朝から雨模様。
のんびりゆっくり家でゴロゴロして過ごそうか・・・・・・・
いや、待てぇ~い!!
雨が降ってるからこそ、紅葉を撮りに行くべきだろうがー!!
と、どこからともなく幻聴が聞こえましたので、今週も行って参りました。
「もみじ見に行く人!!」
「行か~ん」
どこまでもインドアな奴等め!!
近江孤蓬庵(おうみこほうあん)
禅臨済宗大徳寺派のお寺で、主に江戸初期に活躍した小堀遠州の菩提寺。
小堀遠州という人を知ってる人は少ないと思いますが、秀吉や徳川三代に仕え、茶人、華人、俳人、歌人、そして庭園建築士として有名な人です。
その遠州流の庭園が残されている事で、県の史蹟名勝に指定されています。
ほほう・・・ここから歩いてすぐだな・・・
って言うか、俺一人しか人がおらへんな・・・
雨は葉を濡らし、乾いた時とはまた違った表情を見せてくれます。
お寺へと続く参道は現在修復が進められており、少し景観を損ねていますが修復が終われば情緒溢れる道になるようです。
孤蓬庵の門。
やはり雨に濡れていると感じが違います。
門をくぐった所。
ここは山の麓にあり、世間の喧騒は一切届きません。なにか安心できる感じのする所です。
まだ青い葉もありますが、全体的に紅葉加減がいい感じです。
孤蓬庵は拝観料として300円が必要なのですが、お屋敷の中には誰もいません。
拝観料をどうするかと言うと、仏様の前に置かれているお盆に入れてくださいとの事。
たぶん嫁なら「払わんでもわからへんやん。100円にしといたろ」とか言うと思う。
でも、さすがに仏様を前にして拝観料を払わないとか、値切るなんて事は言えないでしょ。
誰も見てないけど、ちゃんと300円を置いて庭を見に行きました。
ここの庭園は、規模は小さいながら「枯山水」と「池泉回遊」の2つの庭園があります。
こちらは「枯山水」庭園。
庭の事はよくわかりませんが、静寂の中に身を置いて庭園を眺めると、心穏やかになります。
ここには便利な物、娯楽に関する物は一切ありませんが、それでもここに一泊したいな~と思ってしまいます。
一泊です。何泊もするのは、やっぱ(´・д・`) ヤダ
写真を撮ってると、次々に観光客が来ます。夫婦で来られるケースが多いみたいですが、お暇しようと思っていたら団体客の登場。
さっきまで静かだった空間は、たちまちオバちゃん達の笑い声に包まれていきます。
言い忘れましたが、ここは猿がおります。ギャーギャーとけたたましく鳴くのは何かと思ったら、猿が走り回ってました。
・・・・・もう、猿の鳴き声とオバちゃんの笑い声しか聞こえません。
今度行く事があったら、侘び寂びの判る人を連れて行きたいですね。
日々の生活に疲れてる人、どう?
醒ヶ井の秋 [近江を撮る]
「明日は朝早くから紅葉を撮りに行こうとおもうんじゃが、行くか?」
「早い?何時ごろから行くん?」
「8時」
「寝さしてもらうわ」
と、いう訳で朝早くから一人で車を走らせ、米原市の醒ヶ井と言う所に行きました。
ここは以前、梅花藻を撮りに行った所です。
事前に紅葉情報もチェックしてたのですが、醒ヶ井はまだ見頃では無かったものの、紅葉撮影の練習がてら強行してまいりました。
到着すると一部色付いているものの、全体的にまだ青い状態。
とりあえず赤くなってるのを撮ってきました。
渓流沿いに色付いたもみじがポツポツと・・・
もう少し山手の方に進むと色付きも鮮やかになってきます。
見応えのあるものは少なく、見頃はまだ先のようです。
渓流が綺麗なので、紅葉に染まった水の流れというのを撮りたかったのですが、また今度という事に・・・
ありきたりな写真も撮ってきました。
苔の付いた岩に色付いたもみじの葉が・・・ってどう見ても枯れてる葉ですね・・・
ふと上を見上げると、いい感じの天井を見つけました。
まだ色付いていない葉、黄色く色付いた葉、赤く色付いた葉。
それぞれが重なり合って綺麗なグラデーションを作っていました。
真っ赤、というのも秋らしいですけど、こういう色合いは好きです。
一通り撮影をして帰途につきましたが、途中、立派なイチョウの木を見つけました。
こちらはもう黄色く染まって、木の下には一面の落ち葉。
散歩中のおばあさんと、見頃になったらまた寄せてもらいますね、等と少し会話をした。
こうした地元の人とふれあえると妙にうれしくなる。
紅葉度は今一つだったけど、朝早くから行っていい気分で車に乗り込んで、走り出した。
ん?
ん?
何や?この臭い・・・
く っ さ ーーーーーーーー!!!
さっきまでこんな臭いしてなかったのに、一体なんなんや!
しかもこの臭い・・・・・・・・明らかにウ●コやし・・・
そっと足元を見ると、靴にイチョウの葉が数枚くっついていた。
葉と靴の間には確かに半固形物が付着しているのがわかった。
ウンコ踏みました。
車を降り、アスファルトの路面に靴をゴシゴシと擦り付ける。
大方は取れたみたいなので、車に乗り込み発進。
・・・・ふぐぅ・・・やっぱり臭い・・・・・・・・・
どうする?家まで耐えられるか?
いや、無理!
車の窓を全開にした。
さっぶーーーーーー!!!!!
11月ともなると、外の空気はさすがに冷え込んでいる。しかもまだ9時。寒いはずだ。
しかし窓を開けた事で臭さは気にならなくなった。
臭い・・・寒い・・・どっちがいい?
まさか今日、悪臭中毒死か凍死かの選択をする事になろうとは夢にも思わなかった。
凍死を選択した。
エアコンを最高温度まで上げて窓全開!
信号待ちになると悪臭中毒になりそうになったが、何とか家に到着。
すぐに水で悪臭の元を洗い流し、命を懸けた紅葉撮影は幕を閉じた。
水って偉大だなぁ・・・